2015年、一期一会の「幻想交響曲」を演奏するために集まった幻想フィルハーモニー管弦楽団は、創立10周年を迎えるにあたりブルックナーの「交響曲第8番」にチャレンジします。後期ロマン派の代表作ともいえるこの巨大な絶対音楽を演奏するため、ウィーン在住の十束尚宏先生の指揮のもと、意欲的で探求心の強いメンバーを加えて新しい幻想フィルが誕生しました。2026年2月28日、私たち幻想フィルの演奏をどうかご期待ください。
14時開演(13時15分開場) 指揮: 十束 尚宏(友情出演)
曲目: ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)
十束尚宏: 新作 (世界初演)
※就学前のお子さまはご入場いただけません。
<チケット取扱い窓口>
芸術文化センターチケットオフィス
https://www.gcenter-hyogo.jp
0798-68-0255
(10:00~17:00 月曜休 ※祝日の場合翌日)
※チケット発売: 10月16日(木)より
幻想フィル問合先メール: fanta18321@gmail.com

十束尚宏(指揮・作曲)
1960年東京生まれ。5歳よりピアノを高柳朗子、久賀雪子、林由香子の各氏に師事。桐朋学園大学指揮科卒業、研究科に学ぶ。森正、高階正光、小澤征爾、秋山和慶、黒岩英臣、尾高忠明、ジャン・フルネの各氏に師事。
大学3年在学時の1982年「第17回民音指揮者コンクール」第1位。1983年、1984年タングルウッド音楽祭にフェローシップ・コンダクターとして招かれ、レナード・バーンスタイン、アンドレ・プレヴィン、レナード・スラットキン、クルト・マズア、ガンサー・シュラー、グスタフ・マイヤー、モーリス・アブラヴァネル、ジョセフ・シルヴァースタインの各氏に師事し、クーセヴィツキー指揮大賞を受賞。1984年ボストン交響楽団 Stand-by Conductorとして招かれ、小澤征爾氏のアシスタントを務める。同年新日本フィルハーモニー交響楽団定期公演を指揮。1984年 - 85年ベルリンに留学。
1985年「N響若い芽のコンサート」出演、1989年NHK交響楽団定期公演を指揮等、国内各オーケストラとの共演を数多く重ね、群馬交響楽団指揮者、のち正指揮者、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、広島交響楽団音楽監督を歴任。1997年フランス「ノルマンディーの10月」音楽祭に広島交響楽団と共に招かれる。
2002年より3年間ローム音楽財団奨学金を得、その後も2013年までウィーン国立歌劇場にて研鑽を積む。海外では、オペラとバレエ公演でコーミッシェ・オパー・ベルリン、ブリュッセル・モネ劇場、ドイツ・ヘッセン州立劇場(ヴィースバーデン)、フランス・モンペリエ国立歌劇場、フランス・リル歌劇場に、又オーケストラ公演ではゾーリンゲン、ニュルンベルク、スロヴェニア・マリボール、ハンガリー・セゲトの各歌劇場管、ストックホルム・フィル、リスボン・グルベンキアン管、ウィーン室内管等に客演。
2011年指揮者として参加した大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウス「ねじの回転」(ブリテン)公演が第66回文化庁芸術祭大賞受賞。
2012年小澤征爾音楽塾オペラ公演、2012年、2013年サイトウ・キネン・フェスティバルにて小澤塾オペラ公演、オーケストラ公演を指揮。2013年新国立劇場でオペラ「夜叉ケ池」(香月修)初演。
又作曲・編曲活動も行なっており、2011年にTondichtung „Zu einer Geschichte“と„Zwischenspiel“を、2012年にSymphonie Nr.1を、2013年にOuvertüreを、2014年から3年かけて新作2. Symphonieの各楽章を初演していく計画により、2014年に„Apokalypse“を、2015年に„Aufstieg zum Himmel“と„Scherzo“を、2016年に„Renaissance“を初演(Symphonie Nr. 2の完成)。2017年にKammersymphonie „Passion Christi“を、2018年3月に„Aus dem Gilgamesch-Epos“を初演、同曲9月再演。ウィーン在住。
幻想フィルハーモニー管弦楽団について
幻想交響曲を演奏するために、音楽を愛し、志を同じくする京阪神のアマチュア演奏家が不思議な縁で結集し、世代を超えた約90名のメンバーによる幻想フィルハーモニー管弦楽団。尊敬する十束尚宏先生の指揮により、阪神淡路大震災から20年、第二次世界大戦の終結から70年の2015年9月に創立演奏会を開催し、2018年3月にはストラヴィンスキー「春の祭典」にもチャレンジしました。創立から10年、今回は後期ロマン派の代表作ともいえる巨大な絶対音楽の金字塔、ブルックナーの「交響曲第8番」を演奏いたします。意欲的で探求心の強い音楽家たちも新たに加わり、私たち幻想フィルはその初心に帰り、十束先生の指揮のもと、深い精神性と宗教的な情熱に満ちたブルックナーならではの壮大な音楽に真っすぐに取り組み、皆様にお届けいたします。
